どんどん需要が高まる飲食店のテイクアウト・デリバリー
食事のスタイルは大きく分けると「外食」「内食」「中食」の3種類に部類されます。
- 外食…レストランなどへ出かけて食事をすること
- 内食…自宅で素材から調理して食べること
- 中食…すでに調理されたものを購入して自宅で食べること
忙しい現代の人々にとって、より効率的で簡単に美味しいものを食べることができる「中食」は年々人気が高まっています。
UberEatsをはじめとするデリバリーサービスも上陸し「お店の味を好きな時に好きな場所で食べる」という、自分の生活スタイルに合わせた食事ができるようになりました。
もともとブームになりつつあったテイクアウトやデリバリーですが、COVID-19の拡大も相まってさらに需要が広まっていくと予想されます。
そんなテイクアウト激戦時代の今、顧客を勝ち取るためには何が必要とされているのでしょうか?
テイクアウト・デリバリーを始めたらまずやるべき3つのこと
1. チラシやポスターによるお店での宣伝
既にお店を構えていてテイクアウトにチャレンジすることになった場合、まず始めるのがチラシやポスターを作成し店内・店外でお知らせするPRでしょう。
既存顧客や近隣住民などへのアピールのために必須の活動ですが「テイクアウトはじめました」告知で溢れかえっている今、チラシのデザイン性を上げることや、後に説明するような多角的な情報発信による競合との差別化が重要になってきます。
2. SNSでの情報発信 / Instagram広告
最近はInstagram等で個人でも手軽に広告を打ち出すことができることをご存知でしょうか?
【Instagram公式(外部リンク)】Instagramでビジネスを確立
こういったSNS広告を利用すれば、今までターゲットでなかった人へもリーチさせ、より効率的に顧客を獲得することができます。
Instagramの場合は好きな金額を設定して出稿できるので、認知度アップのためにも気軽に始めてみるのも良いかもしれません。
3. パッケージを含むビジュアル要素への注力
テイクアウトのパッケージや紙袋など、ビジュアル要素へ力を入れることは最重要ポイントです。
というのもこの部分に力を入れれば宣伝にあまりお金を費やさずとも、口コミやSNSで自然と広まっていく可能性が上がります。
パッケージがしっかりデザインされていれば、上記1〜2のポイントの効果も相乗効果で上がることが期待されます。
キャッチーでユニーク性があり印象に残るビジュアル作りが大切。美味しそうに見える写真も重要です。
ショップツールはいわばお店の宣伝担当のようなもの。広報のパッケージに喋ってもらうつもりで制作しましょう!
- シェア率がアップする(情報拡散力が上がる)
- ケータリングとしても選んでもらいやすくなる
- 商品によってはギフトとしても選ばれる
海外の魅力的なテイクアウトパッケージ【デザイン事例】
ここからは、世界の魅力的なテイクアウトパッケージの事例をご紹介したいと思います。
デザイン性が高いだけでなく、記憶に残るインパクト・ユニーク性も兼ね備えたパッケージを集めました。
▷「BONDI」テイクアウトパッケージのデザイン(アメリカ/ニューヨーク)
ニューヨークに5店舗構える人気寿司レストランBONDIのテイクアウト用パッケージデザイン。MATTE PROJECTSがデザインを手掛けました。
日本ではあまりみない巻物の詰め方かもしれませんが、蓋を開けた際の華やかないろどりに「映え」効果があり、思わずシェアしたくなってしまいます。
▷「Tropical Deli Café」テイクアウトパッケージのデザイン(台湾)
台湾のカフェレストランTropical Deli Caféのテイクアウト用パッケージデザイン。
デザインスタジオPOM Project On Museumが手掛けました。
有機的なオブジェクトをモチーフにしたハイセンスなブランディングの世界観が、パッケージにも落とし込まれています。お店の世界観を自宅でも体験できる、ファンにとっても嬉しいこだわりようですね。
▷ 「STAKT」テイクアウトパッケージのデザイン(オーストラリア/パース)
オーストラリア・パースのハンバーガーショップSTAKTのテイクアウトパッケージ。Marinatedがブランディング、デザインを手掛けました。
既製品のボックスや袋にステッカーを貼るという手軽でシンプルなパッケージですが、アイキャッチ効果のあるショップカラーが設定されているのでチープに見えません。
しっかりロゴやカラーを定めてブランディングされているからこそデザインとして活きるケースです。試験的にテイクアウトを始めてみたいお店にとっても、取り入れやすい事例かもしれませんね。
▷「MANEKI」テイクアウトパッケージのデザイン(カナダ/モントリオール)
カナダ・モントリオールのアジアンレストランMANEKIのテイクアウトパッケージとショップツールデザイン。デザインスタジオDemande Spécialeが手掛けました。
カラフルでポップな印象のデザインがとてもユニークで1度みたら忘れないビジュアルのお店です。パッケージにもお店の世界観がしっかりと投影されており、楽しいポップなイメージだけでなくクリーンな清潔感も感じられる、考え抜かれたブランディングだと思います。
▷「EGG DROP」テイクアウトパッケージのデザイン(韓国/ソウル)
朝から大行列ができるほど人気のある、韓国のサンドイッチショップEGG DROPのパッケージデザイン。韓国国内でどんどん新規店舗がオープンしています。
モノクロを基調としたシンプルでミニマルなデザインですが、チェック柄のパターンを使用することでこのお店の個性が定義できていると思います。
飲食店のテイクアウトにおけるデザインの効果は想像以上に大きい
コロナ禍でなければ本来「中食」需要だけでなく、ホームパーティーや会社へのケータリング等にも利用されることが考えられうるデリバリー文化。
逆に言えば飲食店として今ここに力を入れておくことは、ポストコロナの時代への投資的役割にもなるのではないでしょうか。
今回ご紹介した“テイクアウトで人気を得るポイント”と、世界のユニークで魅力的なパッケージデザインを参考にして、是非とも「テイクアウトも人気のお店」として飛躍しましょう!
デザインのお悩み・ご相談など、お気軽にお問い合わせください
Jessica Maiko Tam
PLAN Jのグラフィックデザイナー。愛知県生まれ。
ここでは日々の生活にまつわる「これいいな!」と思ったモノ・コトを私なりにキュレーションして発信しています。普段は“生活を豊かにするクリエイティビティ”を基軸としたデザイン従事者。
JESSICA M. TAM
PLAN Jのグラフィックデザイナー。愛知県生まれ。
ここでは日々の生活にまつわる「これいいな!」と思ったモノ・コトを私なりにキュレーションして発信しています。普段は“生活を豊かにするクリエイティビティ”を基軸としたデザイン従事者。
FOLLOW ME !
InstagramではPLAN Jのデザインやアートワークを発信中👀
Twitterでは本ブログの更新情報をキャッチすることができます。